福祉講演会「認知症の予防と対応~認知症の正しい理解とケア」

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1月23日(土)に浦川原区コミュニティプラザ4Fにて

専門の先生をお招きし、福祉講演会を開催致しました。

浦川原区住民福祉会を立ち上げてから、これまで買い物ツアーなどを行って参りましたが、
福祉講演会の開催は今回が初めてとなります。
テーマは「認知症の予防と対応~認知症の正しい理解とケア」
講師に 秦 五津子 氏(元高田西城病院 認知症疾患医療センター保健師)をお招きし
認知症に関して実例を交えながら、わかりやすくお話いただきました。
まず最初に驚いたのは「みなさん、こんばんは」という元気なあいさつでした。講演の開始時間は
お昼の1時半なので一般常識では「こんにちは」だと思うのですが・・・。参加者のみなさんもきょとんとされて、戸惑っている様子でした。
このように私たちが一般常識で当たり前であると思っていることが、認知症の方には通じない場合
があるのだということを教えていただきました。
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今まで簡単に出来ていたことが出来なくなっていく。ついさっきご飯を食べたことも忘れてしまう。周りの人は変な目で見ている気がする。大事な人の顔もわからなくなるのではという恐怖。
認知症の方は本当に日々大きなストレスを抱えているのだと知りました。そんななかで、きつい言葉や対応があるとより進行が早まってしまうのだそうです。いつ自分の身に起こってもおかしくない、また自分の身内がなる可能性もあり、他人事ではない病気であると強く感じました。

また軽度の認知障害は予防することにより、悪化を防いだり、回復することがあるのだそうです。実際に予防を続けて回復したケースもあるとのことでした。間近でその様子を見てきた先生のお話はすごく説得力があり、納得させられるものばかりでした。

認知症予防で大事なことのお話でわたしが一番印象に残ったのは「きょういく」「きょうよう」でした。これだけ聞くと「教育」と「教養」という漢字が浮かびますが、

これは「今日、行くところがある」「今日、用がある」ということだそうです。

予定を立てることで目的地までの行き方、手段、何時に出発すればよいかなど考えることが脳を使うことになり、予防効果があるようです。
コロナ禍で外出しずらいご時世ですが、マスクなど感染予防も行いつつ、少し外にでて認知症の予防にも取り組んでいけたらと思います。

今回認知症をテーマにお話を聞かせていただいたことはすごく有難い機会でした。参加者の皆様の中には身近で認知症の方と関わりある方もいらっしゃったかもしれません。みなさまそれぞれ響く部分があったのではないかと思います。
そして最後に先生がおっしゃったように「地域全体で支え合い、たとえ認知症になったとしても安心して今まで通り生活できる浦川原」をめざして取り組んでいけたらと思います。

 

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